小花仙 日本語訳

中国アニメ「小花仙」を個人の趣味で日本語に翻訳しています。

〜 劇場版小花仙:奇跡の少女 〜 詳細なあらすじ1

 

迷の王子タバスとの戦いに勝利したアンアン。しかし危機は去っていなかった。【花の法典】と精霊王たちをタバスから取り返すことができなかったからだ。暗黒魔神の力が地球にも影響を及ぼすことを懸念したククルは、ラベル大陸に戻って地球への通路を立ち切ろうとする。自分も一緒に行くと言うアンアンと、アンアンの身を案じて反対するククル。言い争っているうちにバランスを崩し、二人はラベル大陸への通路である公園の池に落ちてしまう(ここまでがアニメ第2季最終回の内容)。

 

※ラベル大陸への入り口である公園の池に落ちるアンアンとククル。ペットの小白も一緒に落ちてしまう。

 

 

ラベル大陸に到着したアンアンとククル。二人はそこで小さな花の妖精に出会う。その妖精は話すことも飛ぶこともできないが、誇り高い妖精だった。アンアンたちはその妖精としばらく行動を共にすることになる。

 

※ラベル大陸で出会った花の妖精。話せないため、彼女の名前も何の花の妖精かもわからない。

 

 

花の法典と全ての精霊王を手に入れたタバスだったが、ラベル大陸に眠る巨大な力、【神秘の力】は未だ手に入れられずにいた。神秘の力を得るには、花の法典と全ての精霊王を集めるだけでは足らず、神秘の力の番人である【不滅忍精霊王】の承認を得なければならないからだ。伝説によると、不滅忍精霊王の体は既に消滅し、その心だけが残っているという。そして、その心は精霊国王に守られていた。しかし、争いの絶えぬラベル大陸の三国(古霊仙族、勇気国、風沙国)の均衡を保つため、精霊国王は不滅忍精霊王の心を三等分にし、各国に平等に分け与えた。そして、それはいつしか王位継承の象徴となり、【伝承の星】と呼ばれるようになった。

 

※伝説の精霊王、不滅忍。強大な力を持つため、花の法典の最後の番人となった。

 

 

【伝承の星】は宝石のような形状をしていた。古霊仙族の伝承の星は王剣【王者の証】に嵌められ、勇気国の伝承の星は勇気国の王座のひじ掛けに隠されていた。そして、風沙国の伝承の星は伝説の楼閣の中に祀られていた。不滅忍精霊王の体が消滅した今、手がかりは残された心、伝承の星だけだった。

 

※金色の王子マンダーと守護契約を結ぶきっかけとなった王剣・王者の証。古霊仙族の伝承の星は鍔の部分に嵌められている。

 

 

古霊仙族の伝承の星の持ち主は、ククルの1000年前の先祖アーサー。彼自身は既に亡くなっていたが、伝承の星の中に心を残していたため、1000年後の世界に蘇ることができた。アーサーはククルに古霊仙族の王位継承者として相応しいかを見極めるための戦いを挑む。アーサーの強さに終始劣勢であったククルだったが、戦ううちに王者としての自覚に目覚め、ついにアーサーに勝利する。古霊仙族の継承者として認められたククルは、アーサーから王者の証と伝承の星を受け継ぐ。そして、伝承の星の力と彼の勇気により呪いは解け、ククルは本来の少年の姿に戻ることができた。

 

※呪いが解け、本来の姿に戻ったククル。先王アーサーから王者の証と伝承の星を受け継ぐ。

 

 

勇気国の伝承の星は勇気国の王座のひじ掛けに隠されていた。そして、そこはタバスと彼の兄、シモンの思い出の場所だった。小さい頃から悪魔の子として周囲から疎まれ生きてきたタバス。しかし、タバスの勇気国を愛する気持ちは変わらず、将来は自分が勇気国の王になり、みんなを守りたいと考えていた。そんなタバスにシモンは風沙国の伝説を教える。風沙国には人が立ち入れぬ秘密の場所があり、そこには不思議な宝物が隠されているという。兄の話を聞いて興奮したタバスは、はしゃぎすぎてうっかり勇気国の王座を壊してしまう。王座のひじ掛け部分の飾りを蹴っ飛ばして外してしまったのだ。父王に怒られると怯え泣くタバス。そんな弟を可哀そうに思ったシモンは、自分が壊したことにして弟を守ろうとする。それがいけないことだと幼いタバスもわかっていたが、父王の怖さには勝てず、兄の優しさに甘えてしまう。

 

※王座のひじ掛けの飾りを壊してしまったタバス。ひじ掛けの中は空洞になっている。

 

詳細なあらすじ2に続く

https://itsumimzt.hatenablog.com/entry/2023/01/26/210708